【はじめての方へ】鼠径(そけい)ヘルニアの検査と診断について

鼠径(そけい)ヘルニアの検査と診断

【はじめての方へ】鼠径(そけい)ヘルニアの検査と診断について


下腹部や太ももの付け根にふくらみやこぶなどの出っ張りがあったり、違和感や痛みがあったりするときは、「鼠径(そけい)ヘルニア」と呼ばれる病気かもしれません。もしそれが本当に鼠径ヘルニアであった場合、運動療法や薬による有効な治療法が現状ないため、治すには鼠径ヘルニア手術を受ける以外に方法はありません。

鼠径ヘルニアという病名はあまり聞きなれない方が多いかと思いますが、「脱腸」なら耳にしたことがある方も多いのではないしょうか。
「脱腸は子どもがなるもので、大人はあまりならないのでは?」といった誤ったイメージを持った方も多く、ふくらみやこぶ、痛みや違和感といった鼠径ヘルニアの症状を見過ごして、そのまま何の処置もせずに放置してしまうケースがあります。

鼠径ヘルニア(脱腸)は子どもに多い病気とイメージされがちですが、実際は鼠径ヘルニアの患者さんは成人のほうがずっと多く、40~50歳以上の男性に多く見られる病気です。そして、おとなの鼠径ヘルニアは自然で治癒することはありません。

鼠径ヘルニアは、年齢や性別などにかかわらず誰でも発症する可能性がある病気です。太ももの付け根のふくらみやこぶが気になっている方や、もしかして鼠径ヘルニアかも?と思い当たる方は早めに医療機関を受診して、「鼠径(そけい)ヘルニアの検査と診断」を受けられることをおすすめします。




 

 鼠径ヘルニアの診察と検査の流れ




鼠径(そけい)ヘルニアは患者さんが太ももの付け根に「ふくらみ」や「こぶ」、「しこり」のような出っ張りに気づいたことがきっかけで発覚することが多い病気です。
ただし、それが本当に鼠径ヘルニアであり、手術が必要であるものかどうかを判断するには、鼠径ヘルニアに詳しい医療機関を受診して、しっかりと検査を受けて診断を受けることが大切です。
 
1:診察を受ける

鼠径部分や太ももの付け根あたりに、こぶのようなふくらみや違和感がある時は鼠径ヘルニアを発症している可能性が考えられるので、そういった時は早めに医療機関を受診して診察を受けましょう。
鼠径ヘルニアの診察室では、問診と患部の視診、患部への触診を行います。下腹部や太ももの付け根あたりに明らかな出っ張りがある場合は、これらの診察で診断を下すことができます。通常、外科医にとって鼠径ヘルニアの診断は難しいものではありませんが、明らかな出っ張りが視診や触診で確認できない場合は、こぶやふくらみを確認した状況などを問診で確認します。
 
2:術前検査を受ける

初回の診察で、問診や視診、触診により鼠径ヘルニアと診断された場合、必ずしも手術が必要とは限りません。場合によっては、手術が必要なく経過観察となる場合もあります。
一方、診察の結果、鼠径ヘルニアの手術が必要と判断された場合は「術前検査」を行います。初診当日に術前検査を行うことができ、「採血」「心電図」「呼吸機能検査」を行います。術前検査は安全に手術を受けるために必要な検査であるため、患者さんの年齢や喫煙の有無、これまでの病歴などを詳しく確認します。
初診で鼠径ヘルニアと診断された場合も、それがどういった種類の鼠径ヘルニアであるかはまだ正確には分かっていません。鼠径ヘルニアは、「外鼠径(間接)ヘルニア」と「内鼠径(直接)ヘルニア」、そして「大腿ヘルニア」という3つの種類に分かれています。診断された鼠径ヘルニアがどの種類であるかを確定させて、万全の準備で手術を行うために術前検査で鼠径ヘルニアの種類を「CT検査」で確認します。
腸がはみ出したまま元に戻らない状態のことを「嵌頓(かんとん)」と言います。種類によって嵌頓(かんとん)になりやすい鼠径ヘルニアもあるので、事前にCT検査をしてどの鼠径ヘルニアであるかを確定させておくことが大切です。


 
外鼠径(間接)ヘルニア・・・・・

鼠径官の隙間から体の組織が正しい位置からはみ出しているタイプの鼠径ヘルニアです。鼠径ヘルニアの患者さんの中で最も多いのがこの外鼠径ヘルニアで、男性の患者さんが多いとされています。
 
内鼠径(直接)ヘルニア・・・・・

鼠径管を通ることなく、筋肉の層の切れ目から体の組織が正しい位置からはみ出しているタイプの鼠径ヘルニアです。中年以降の男性や、高齢者に多くみられます。
 
大腿ヘルニア・・・・・

鼠径分の下、太ももよりにある大腿官から体の組織が正しいからはみ出しているタイプの鼠径ヘルニアです。鼠径ヘルニア患者全体でみると比較的少ないですが、中年以降の女性や出産後の女性に多いのが特徴で、鼠径ヘルニアの中で最も嵌頓(かんとん)を起こしやすいといわれているため早急に治療が必要になります。 鼠径ヘルニアのCT検査は、一般的に仰向けの状態で行われます。嵌頓(かんとん)になる以前の鼠径ヘルニアの場合、その大半が仰向けの状態になると引っ込んでしまうので正しく診断できる確率が半分ほどになります。そのため、より鼠径ヘルニアの状態を正確に判断するには、うつ伏せの状態になり、タオルなどで患部を圧迫しないように注意してCTを撮ることで正しく診断できる確率がほぼ100%になります。 鼠径ヘルニアの種類をより正確に診断することで、嵌頓(かんとん)のリスクをある程度推測できるようになるため、この時点で経過観察をするべきか手術をするべきかを判断します。
 
3:術前検査結果の説明を受ける

術前検査がすべて完了したら、検査結果について説明を受けます。鼠径ヘルニアの日帰り手術が可能なクリニックの場合、初診から手術前検査の結果説明まで1回の受診で済む場合もあります。また、患者さんの希望によっては、電話にて術前検査結果の説明を受けられるので再度来院する必要はなく、あとは手術当日を待つのみです。


 

 鼠径ヘルニアの日帰り手術なら2~3日あればOK!




手術と聞くと大がかりなイメージが強く、「仕事を長く休まなければならないのでは?」と不安に思われている方が多いようです。しかしながら、最近は、傷が小さく、痛みが少ない腹腔鏡を採用した「鼠径ヘルニア手術を日帰りで受ける」ことが可能になったことから、手術は受けたいけど入院はしたくないという患者さんが前向きに治療に臨めようになっています。
鼠径ヘルニアの日帰り手術を受けられるクリニックの場合、今回紹介したように初診から検査、手術当時までのスケジュールが短期間で完了します。一般的な病院で鼠径ヘルニアを手術した場合、初診時から手術当日、入院などを合わせると1週間ほどかかるケースもあり、休みを取りにくい患者さんにとって大きな不安材料となっていました。 一方、鼠径ヘルニアの日帰り手術の場合は、手術前検査の結果を初診当日、あるいは電話で説明を受けることで、初診時から手術当日までに来院日数が2日間で済むといったメリットがあります。

最近の鼠径ヘルニア治療は、身体的にも精神的にも負担を軽減できる「日帰り手術」の利用が可能になり、日帰り手術に最適な麻酔薬と技術を用いることで手術当日のうちに帰宅できるようになりました。
もしも今、「鼠径ヘルニアの症状をすでに自覚されている方」や、「もしかして鼠径ヘルニアかも?」と不安に思われている方がいらっしゃいましたら、初期の段階で鼠径ヘルニアの専門医のいる医療機関を受診して、適切な治療を受けられることをおすすめします。




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